「運転って、こんなに楽しかったんだ」その一言:RAKUNECK誕生秘話

「運転って、こんなに楽しかったんだ」その一言:RAKUNECK誕生秘話

RAKUNECKのデザインに込められた最大のテーマは、「運転がもっと楽しくなる、快適な時間をつくる」という願いでした。プロダクトデザイナーの飯泉雅俊氏が一貫して意識したのは、「単なるクッション」を超えた、「運転体験そのものを変える存在」に仕上げることです。長距離運転や渋滞の中、いつの間にか首や肩に溜まる負担。それはドライバー自身も自覚しきれないほど静かに蓄積し、運転の楽しさすら奪っていきます。

この「気づかれにくいストレス」を見過ごさず、設計に反映することがRAKUNECK開発の出発点でした。「長時間座っていても、首が楽」。それを実現するためには、形状だけでなく、素材、配置、触感まで、全ての要素を調和させる必要があったと飯泉氏は語ります。

もっとも重視したのは「機能美」の概念。美しさのために快適さを犠牲にするのでも、快適さのためにデザイン性を妥協するのでもなく、両者を自然に融合させること。RAKUNECKのU字型カーブは、見た目の安心感と体に伝わる支えられている感覚、その両方を満たすよう、何度も何度も修正を加えながら仕上げられました。

「後ろからやさしく支えられている」ような印象を与えるこのフォルムには、理学療法士である湯川国俊氏の整体メソッドに基づく精緻なロジックが詰まっています。首や肩を包み込むのではなく、「支えながら動きを妨げない」絶妙なバランス。これに加えて、シートに溶け込む曲線と落ち着いた色合いが、視覚的なノイズを抑え、運転者の集中力を保ちます。

さらに、RAKUNECKは「調整できる快適さ」も追求しました。人それぞれ体格も姿勢も異なる中で、前後・上下4方向の調整機能により、誰でも自分に最も合った位置で使うことができる。それは「自分だけの快適さ」にカスタマイズできる体験でもあります。

このように、RAKUNECKのデザインは、見た目を整えるための「外向き」の美しさではなく、使う人の体と心に直接働きかける「内向き」の優しさに満ちています。飯泉氏が求めたのは、ただの道具ではなく、「使った人が運転を好きになるきっかけとなる存在」。疲れにくくなったことで、景色を楽しむ余裕や、同乗者との話に花を咲かせる余裕ができたり、渋滞の中でも気持ちが落ち着いたりする。疲れにくくなったことで、目的地が自然と1つ、2つ増えていく。そんな日常の変化こそが、このプロダクトの本当の価値だと語ります。

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