進化し続ける「やさしさ」の形:RAKUNECK誕生秘話

進化し続ける「やさしさ」の形:RAKUNECK誕生秘話

RAKUNECKの開発を終えた今、飯泉雅俊氏の視線はすでに次のステージを見据えています。「今回の経験で、運転を快適にするという分野の奥深さにあらためて気づかされました」と語るように、RAKUNECK完成はゴールではなく、次なる挑戦の起点でもありました。快適さとは、姿勢を整えるだけでなく、その人の気持ちにまで働きかける力を持っている。それをデザインでどう形にするかが、これからの課題です。

今後のプロダクトで特に注目しているのが「医療×デザイン」の分野。RAKUNECKの開発には理学療法士の湯川国俊氏による整体メソッドが取り入れられており、そういった医学的知見をベースに、「姿勢改善」や「リラックス効果」などの観点をさらに深めた製品を展開していきたいと考えているそうです。デザインは単に使いやすくするための手段ではなく、人の健康や心の状態にまで影響を与える「生活の一部」なのだという信念がそこにはあります。

デザインは「生活の一部」であるということは、生活が移り変わるにつれてデザインも変化していくということです。デザインが変化していくにせよ、デザインが不変であるにせよ、人々の生活の中での立ち位置は、微妙に変化していきます。飯泉氏は「プロダクトの立ち位置を決める、調整する、微調整するのもデザインの一部」と語り、そんな社会の変化に「応答するプロダクト」を育てていきたいと考えています。

また、素材面でも進化の余地があります。現在は低反発素材とメッシュを中心に構成されていますが、より快適性が高く耐久性に優れた新素材を採用することができれば、RAKUNECKは、よりお客様の悩みに寄り添ったアイテムへと進化できるはずです。

さらに、運転中だけでなく「休息」や「睡眠」にも役立つデザインへの展開にも意欲を見せています。枕やスマートマットレスなど、身体を預ける時間をもっと快適にするアイテム。そこにもRAKUNECKで培った「支えるデザイン」の思想は活かされていくでしょう。

最後に、これからプロダクトデザインへのメッセージをこう締めくくってくれました。「デザインは見た目じゃない。誰かの困りごとを、そっと解決してあげること。それができたとき、初めて良いデザインになるんです」。
RAKUNECKの未来は、やさしさと機能のあいだを、これからも静かに、でも力強く進化していきます。

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