「もう首が限界…」から生まれた頼れる「相棒」の物語:RAKUNECK誕生秘話

「もう首が限界…」から生まれた頼れる「相棒」の物語:RAKUNECK誕生秘話

RAKUNECKの開発は、日常の運転中にふと感じる「あ、首がつらいな…」という、ささいだが確かなストレスを起点に始まりました。RAKUNECKチーフデザイナーであるプロダクトデザイナー飯泉雅俊氏が目指したのは、ただのクッションではない、「ドライバーの体を守り、気づかぬうちに疲れを和らげるパートナー」のような存在。その理想を叶えるための挑戦は、1年以上にわたる長い試行錯誤の連続でした。

最も印象的だったのは、RAKUNECKの大きな特徴であるU字型カーブの調整です。「このカーブの角度が違う」と10回以上も修正を繰り返し、支える力と圧迫感の絶妙なバランスを1mm単位で探っていきました。浅すぎれば支えきれず、深すぎれば頭を押し返してしまう。その中間点を見つけ出す作業は、単なる構造設計ではなく、まるで人の感覚に寄り添う「対話」のようだったと言います。

ようやく初めての試作品が完成したとき、飯泉さんの中には「やっと形になった」という達成感と、「まだまだ改良の余地がある」という課題意識が同時にあったそうです。見た目は想定どおりでも、実際に装着し長時間運転してみると、小さな違和感が積み重なって見えてくる。そんな実地検証の積み重ねが、RAKUNECKを「理想」に近づけていきました。

開発チーム内でも、意見が割れたポイントはいくつかありました。たとえばクッションの厚みに関しては、「しっかり支えるには厚くすべきだ」という意見と、「長時間使うなら圧迫感のない薄さが必要だ」という意見が対立。また、固定方法についても、「手軽に装着できるストラップ式」と「シートからズレない支柱固定式」とで議論が続きました。最終的には、安定感と見た目の自然さを両立させる支柱固定式に落ち着き、構造としての一体感が高まりました。

そして、いよいよ最終試作が完成した日。開発メンバー全員がRAKUNECKを使用し、「これなら違和感がない」「純正と言っても通じる」という声を思わず漏らしたと言います。その瞬間、飯泉さんの心に浮かんだのは、「これはもう、変える必要がないな」という静かな確信でした。これならきっと、誰かの運転時間を支える「相棒」になれる。そう思えた瞬間だったのです。

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